起きていることはすべて正しいというウソ
「起きていることはすべて正しい」と言っている言論人がいます。 このような話はこれまでも多くの人が言っていましたが、 さまざまなパターンがあります。 「自分の身にふりかかることはすべて神のメッセージである」 「自分のまわりはすべて自分の鏡である」 「守護霊がまわりの人間を通して自分に知らせてくれる」 「起きていることはすべて意味がある」 という感じです。 「起きていることはすべて正しい」という考え方に陥っている人は 例外なく、勝ち組の人です。つまり 偏差値の高い大学を卒業し、他人が羨望するような 人生を送っている人ばかりです。 たとえば東日本大震災の時、「これは天罰だ」 と言った有名人がいました これも一種の「起きていることはすべて正しい」思考です。 やっぱり、この人も勝ち組であり、容易に小説家になり、 政治家になった人間です。 確かに成功ばかりの人生の人は 「起きていることはすべて正しい」と考えて生きると 自分を肯定して、より積極的になり、明るくなると思います。 しかし一般の人は残念ながらこのような考え方で毎日を過ごしていると 精神的に追い詰められます。 なぜなら自分の身に起きることはたいがい 無意味なことと、マイナスのことばかりだからです。 そこに意味があると考えたら 自分を否定することになり、ふさぎ込むことは間違いありません。