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サマータイムは暴力だ

大震災に便乗して、サマータイムを実施した企業がありました。しかしその後、どうなったのでしょうか?当時、新聞はサマータイムを絶賛し、あたかも節電効果があるように言っていましたが、その後なんら結果報告がありません。 サマータイムは電気を浪費する 私たちは新聞に騙されていました。2011年、「サマータイムには節電効果がある」ということが盛んに述べられました。中には社説でサマータイムを賛美した新聞社も存在しました。 しかし「外食などの機会が増える」ということは電力を多く使用することであり、決して節電にはなりません。なぜなら飲食店のエアコンは2馬力、3馬力という業務用エアコンであり、その電力使用量は大変なもので、家庭用の比ではありません。家庭に居る方が余程電力の使用量は少なくて済むと思います。 エアコンや冷蔵庫は温度変化で動いている また節電効果も疑問です。たとえばペットのいる家庭なら、家の人がいない時間もエアコンは動かしています。それに都会では電車、地下道などありとあらゆるところで、エアコンは動いています。 また冷蔵庫は一日中動いているのです。 そもそも外気温が高い昼の1時すぎに電力消費量が増加するのは冷蔵庫やエアコンが、室温の上昇に合わせて冷房を強くしているからです。そこに人間が居ようが居まいが関係ありません。 その電力使用量の増加を「人間が一時間、早く活動しないから」と人間のせいにするのはおかしいのです。 日本人はすでにサマータイムでひどい目にあっている サマータイムは日本では戦後すぐに実施されました。 ところが国民には大変、不評だったと言います。結局3年で取りやめになったそうです。特に公務員がかなりのダメージを受けたそうです。 当時の日本人は戦争や食糧難を経験しましたが、相当な窮乏生活に耐えることができましたが、そのような人々が一時間早く、寝起きすることに苦痛を感じ我慢できなかったことは記憶すべきことでしょう。 ロシア人も耐えられなかった 最近ではロシアでサマータイムが廃止になりました。ロシア人は辛抱強い国民性だと思いますが、 そのような人々でもサマータイムには我慢ならなかったということです。 そもそも一時間早く起きて、夜は早く寝たり、または10月になって突然一時間、遅く起きて、さらに夜は遅く寝るということは人間の体...

奉仕の時間はナチスドイツの真似でした

高校の奉仕の時間はもともと昭和13年から終戦まで行われていた勤労奉仕を復活させたものです。 この勤労奉仕の正式名称は「集団勤労作業」というものです。 中学校や高等女学校で昭和13年から徐々に行われ、昭和16年度からは大々的に実施されました。 農作業や神社の清掃、工場での軽作業などを現在で言うと中学生から高校1年生くらいが行っていたのです。 それではどういう目的だったのでしょうか? 簡単に言うと「国に役立つ心身を作る」ことにあったのです。 タテマエはかなり以前からあった勤労作業説です。 ところが中身はナチスドイツの「アルバイツディーンスト」の真似です。 アルバイツディーンストは18歳から25歳までの人に各地の農作業などを義務付け、それを大学入学の条件にしていたのです。 現在の高校ては奉仕の時間は必修になっているわけです。なんとよく似ていることでしょうか。 参考文献 外務省情報部 編 .国際読本. 第5巻 獨逸讀本. 改造社, 1938 佐藤隆徳.集団勤労作業教育の実際.啓文社, 1938 文部省教育調査部 編 .文部省教育調査部 調査資料. 第3輯  集団勤労作業の概況 昭和16年3月.文部省教育調査部, 1941