奉仕の時間はナチスドイツの真似でした

高校の奉仕の時間はもともと昭和13年から終戦まで行われていた勤労奉仕を復活させたものです。

この勤労奉仕の正式名称は「集団勤労作業」というものです。
中学校や高等女学校で昭和13年から徐々に行われ、昭和16年度からは大々的に実施されました。
農作業や神社の清掃、工場での軽作業などを現在で言うと中学生から高校1年生くらいが行っていたのです。
それではどういう目的だったのでしょうか?

簡単に言うと「国に役立つ心身を作る」ことにあったのです。

タテマエはかなり以前からあった勤労作業説です。
ところが中身はナチスドイツの「アルバイツディーンスト」の真似です。

アルバイツディーンストは18歳から25歳までの人に各地の農作業などを義務付け、それを大学入学の条件にしていたのです。

現在の高校ては奉仕の時間は必修になっているわけです。なんとよく似ていることでしょうか。

参考文献

外務省情報部 編 .国際読本. 第5巻 獨逸讀本. 改造社, 1938
佐藤隆徳.集団勤労作業教育の実際.啓文社, 1938
文部省教育調査部 編 .文部省教育調査部 調査資料. 第3輯  集団勤労作業の概況 昭和16年3月.文部省教育調査部, 1941






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