知られていない騒音振動被害、ポンプと変圧器

マンションやビルではさまざまな騒音や振動により被害が発生しています。
たとえばエアコンの室外機や冷蔵庫などは中に圧縮機があるので、その振動がコンクリートを伝わっていきドンドンというな音を立てたりブルブルという振動を発生させます。
旧くなるとこの騒音や振動は特に大きくなります。

この点に関しては投稿「エアコン室外機の騒音各種」を参照してください。

このような問題以外に世間では知られていないものがあります。

ポンプの騒音と振動


その一つが直結式ポンプです。設置されているのは電気室またはポンプ室と言う場所です。
これは現在揚水ポンプから切り替えが進んでいますが、かなりの騒音や振動を発生させます。そのためメーカーや工事業者は防振架台などを使用してその騒音や振動の対策をしているようです。また壁とパイプが接しているところからも振動が伝わるのでそこにも対策をするということです。またパイプサイレンサという特殊なものもあり、そこから推測されるのは騒音振動の苦情がかなり存在しているということです。

変圧器の振動と騒音


また変圧器の問題もあります。これは主にトップランナー式の変圧器によるものです。
その振動は床から主に設置階の上下の階に伝わっていきます。つまり屋上に変圧器があった場合はその下の階に、一階に設置されていたら、二階に伝わるということです。

面白いのは電力会社は変圧器に防振対策はしていません。その理由が地震の時に防振ゴムが外れて本体が傾くからというのです。せいぜい薄っぺらなゴムを一枚か二枚アンカーボルトのところに挟んでいる程度です。対策としては最新式の変圧器に交換するしかないと思います。

振動の特徴はジンジン、ザワザワという感じでしょうか?
計測器では大した強さとして数値が出ません。

身体的な症状


 指先や顔面が真っ赤になったり、寝ていると視界が揺れているように感じられます。
 
 
床に接している部分が腫れる、体重が一気に5キロくらい減少します。


騒音や振動の感覚には個人差がありますが、人間は動き回っている時はあまり感じないようです。
ところが就寝時やじっと座っているときに、騒音や振動が明確に感じられます。
特に注意すべきは耳が圧迫される。手先がしびれるというような低周波振動、低周波騒音被害です。もしこのような被害が出たら即座にその場所から避難すべきです。

発生時間



またその発生時間にも特徴があります。
上記のポンプと変圧器の場合、騒音振動がひどくなるのは人がその建物内にいる時間に
たくさん水や電力が使用される時間になります。ということはマンションなら夕方から夜半にかけて、または朝に騒音と振動がひどくなるわけです。一方オフィスビルなら昼間にひどくなるというわけです。

さてこのような騒音や振動に見舞われた場合どうすればいいのでしょうか?

まず第一は騒音と振動は一体化していると認識することです。
振動が騒音を発生させたり、騒音が振動を起こしたりするということです。
これを固体音、固体振動、空気音、空気振動といろいろな言葉で表現します。

たとえば変圧器の振動がその床から建物に伝わることを固体振動と言い、
その固体振動から空気振動になり、耳を圧迫する音になるというわけです。

計測器は有効か

まず普通騒音計、低周波騒音計、振動計、などでは数値がでません。
感覚的な問題ということになりますが、感覚的でも司法や公的な機関は無視することはないと思います。

つぎに発生源の業者や電力会社、不動産屋に交渉するしかありませんが、相手方は対策に費用がかかるので、苦情の申立人が社会的弱者だと誤魔化しにかかることは間違いありません。
したがって、市役所や消費者センターなどと連絡していくしかないと思います。

振動を可視化する簡単な方法


2リットルの角型のペットボトルを用意します。
水を上から10センチくらいのところまで入れます。
それを振動が感じられる床の上に置きます。

次にライトを用意します。これは懐中電灯でもよいし、
もちろんLEDライトでもよいです。

この光をペットボトルの中の水面に当てて、水面が震えているのを
眼で確認するという理屈です。

この時に、ライト-ペットボトル-自分
が一直線になるようにします。つまりライトは
適当な位置に何らかの方法で固定する必要があります。

またこの方法の応用としてペットボトルを重ねるという方法があります。

先のペットボトルのほかに8本のペットボトルを用意します。
その8本には口まで水を入れて栓をします。
それを2列に並べます。つまり2×4という配置になります。
それぞれのボトルは少し間隔を開けて触れないようにします。

その8本の上に薄いベニヤ板を敷きます。
そのベニヤ板の上に最初に使ったペットボトルを置きます。
そして光を当てて水面の震えを確認するのです。

注意すべきは確認する人が立っている位置です。
なるべく部屋の外から見るように工夫しないと、
自分の動きが伝わってしまいます。

欠点

この方法では建物固有の振動もキャッチします。また変圧器の振動はうまく拾えない可能性があります。

騒音計や振動計に関して


市役所では普通騒音計を市民に貸し出しているところもあります。しかし低周波騒音計や振動計の貸し出しは行っていないのが普通です。その場合は担当者に家に来てもらうしかありません。

また電力会社は変圧器を新たに設置した工事のとき、つまり現地試験のときだけ、騒音測定をしているようです。つまり定期点検ではしていません。
したがって被害者が騒音測定を依頼する必要がありますが
使用している騒音計は普通騒音計であり、この場合、変圧器の騒音特性によって
35デシベルしか出ません。

しかし、振動の周波数を計測し、グラフ化すると明確に変圧器の振動特有の波形が表れると思います。

記録を残すということ


騒音振動被害に遭った場合は必ずノートに書いて保存するべきです。
たとえば 感じるようになった日時、どんな騒音か?
苦情を言った相手の名前や内容、相手の返答などとにかく詳細に記録を残すのです。

また電話で交渉したことも記録すべきですが、
文書で申し入れした方が相手の反応が良いです。
または電子メールという方法もありますが、メールもノートに手書きで記録した方がいいです。


超低周波騒音、振動をどのようにカットするか


電力会社などは旧来の機種に防振ゴムを用いた防振装置を施して対処している場合があります。
これはおそらく失敗します。
なぜなら、防振ゴムは超低周波域には効果が無いからです。
高い周波数の振動はある程度カットできても低い方は不可能と考えます。
また旧い変圧器は経年劣化で振動が出ているのが普通で、その振動はその変圧器に触っても
良くわからず、床に3時間くらい寝てみてようやく理解できるのです。
この場合は防振ゴムでは何の効果もなく、住人から苦情が繰り返されることになります。

それではどうしたらいいのかと言うとこれが難しい。
現在、よく使用されるのが金属ばねを使用した防振架台ですが、
それで苦情が無くなるかどうかはわかりません。





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