協働という新たな住民搾取

現在、各自治体で協働が行われています。協働とはまちづくりに市民が参加するということです。

それでは実際にどういうことが行われているかと言えば、これがとんでもないものです。

たとえば新しく生活道路を作る必要がある場合、これまでは市役所が土地を買収し、
工事したわけです。つまり市役所がお金や労力を出してきたのです。

ところが協働では市役所が町内会に対して
「新しく道路を作るから、あなたたちで測量し、買収し、工事をして自分たちで管理しなさい」
ということをずうずうしく言ってくるのです。

つまり市役所はただ図面を書くだけというわけです。
つまり「協働だから、市民が金を出し、さらには労力を提供する」ということなのです。
そして住民税は市の職員や市議会議員の給料のためだけというわけです。

協働はまちづくりだけではありません。福祉、医療、介護という分野も対象です。
つまりお金がかかりそうなところを市民に金を出させたり、ボランティアを要請してお金を浮かせるというわけです。

さてこの協働はアメリカの大学教授が提案した考え方ですが、なにか不自然です。

そこでいろいろ調べてみたところ、キリスト教のカトリックの義化というところに似たような考え方を発見しました。

この義化とはトリエントの公会議で決められたカトリックの重要な教義ですが、
「神の恩恵とは神の恵みと人間の協働による」とされています。

つまり神を市役所、人間を住民と置き換えると、地方行政で使われている協働という考え方が完成するのです。まさかと思いますが。

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