教育勅語信仰が国を滅ぼす

教育勅語という文章をご存知でしょうか。

教育勅語とは明治20年代から学校で教えられた、道徳に関して書かれた文章です。
内容はフィクションですが、これがその後の日本人の思考を束縛するのです。

特に思想界や教育界はこの解釈を延々と続けます。

そして生み出されたのが国体主義と道徳主義です。

この二つは表裏一体です。

国体主義とは
「日本人は世界に誇るすばらしい精神を持っている」というものです。

ところがこの思想はとんでもない結果を招くのです。

アメリカやイギリスを敵視


 
教育勅語は家族の大切さを強固に主張しました。
その影響で欧米の個人主義は学者によって徹底的に否定されてしまうのです。
そして当時のエリート層はアメリカとイギリスを敵視する考えに傾いて行くのです。

なぜアメリカと戦争したかの理由の一つが、当時の日本人、特にエリート層が
国体主義に心酔していたからです。

新興宗教の否定

大本教、生長の家、ひとのみち教団、牧口常三郎などが国体主義と道徳主義を否定しているとして弾圧されたのです。

教育勅語は明らかに宗教です。霊感の鋭い人なら宗教書特有の霊臭が感じられるはずです。

教育勅語は天皇と儒教を強引に合体させたものです。

そのため、天皇信仰と儒教信仰という二重性があるのです。
儒教は東京の湯島聖堂に行けばわかりますが、孔子や孟子を信仰しているわけですが、
つまり中国人を崇拝しているのです。
昭和20年以前日本は中国に翻弄され左右されました。さらに中国に同情的な思想家も存在したりしました。教育勅語を信仰しているとこんな風になると思います。


問題は現在、この教育勅語にはまる人が多いことです。特に政治家や学者がハマっていることが多く、大変心配です。

たとえば憲法の条文に家族の大切さを入れる
道徳を必修科目にする
さらには生活保護で家族に責任を押し付けて生活保護から締め出す。
公的秩序の維持のためには人権を否定して良い
など教育勅語の影響が実際に起きています。

さらに教育勅語信仰に陥っている人は以下のように考えます。

日本人の貧困は大したことがない。したがって税金を使用する必要がない。
年越し派遣村や湯浅誠氏が大嫌い。
人権の否定、とにかく人権が嫌いです。
自由や平等、博愛の否定。
また国連を目の敵にします。
国連の人権に対する姿勢が気に食わないのです。

人権を否定している国に対して外国人がどうして投資をするでしょうか。
もし国連から脱退したり、人権を否定する法律を制定したりした場合、日本は滅亡するしかありません。

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