カビパンの理由

今から10年以上前のこと。スーパーで同じブランドの食パンを買っていました。
それはあるメーカーが作っていた商品です。値段が安く、パンのコーナーに必ず山積みになっていました。
ところが家に置いておくと、数日で必ずカビが生えるのです。
「保管方法に問題がある」と思いながらも、トーストにして食べていました。
しかし熱を通してもカビ臭さは無くなりません。
あるときスーパーでその食パンを買って帰り、すぐに家で袋を開けてみました。するとパンの耳にモヤモヤとしたカビが生えているのです。
そのパンは前日に作られたと思うのですが、こんなに早くカビが生えるなんて大変不思議でした。
そこで数日後スーパーのパン売り場でそのメーカーの食パンの袋を観察してみたのです。
見てビックリ。なんとすでにカビが生えているのです。
さら山積みになっていた理由もわかりました。要するに主婦たちは「このパンはダメ」と思って手を出さなかったのです。
それから数か月後のこと。あの雪印の事件が起きて、返品された食品の再利用が問題視されるようになったのです。
すると先の食パンに変化が起きました。それまでは袋を閉じているプラスティックの留め具に消費期限が印字されていました。ところが袋に印字されるようになったのです。そしてしばらくするとその商品はスーパーで見かけなくなったのです。
だいたい想像がつくと思いますが、おそらくあの食パンは工場とスーパーの間を何度も往復していたと思うのです。そして工場で留め具が交換されて再度出荷されていたというわけです。
さすがにこのようなことは現在はないので安心して食パンを買うことが出来ますが、
たまに地方のメーカーの食パンで留め具に印字している場合があるのです。

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