奇妙な生活をしている人の理由は幻聴だった

 奇妙な生活をしている人々が存在します。

彼らは

夜になると公園や駅前、停留所のベンチに座っている、

玄関前にイスを置いて座っている、

クルマの中で終夜、過ごしている、

図書館でイスに腰掛けて寝ている

等の生活を長年月しているのです。

中には40年以上そのような生活をしている人も存在します。

以上に加えて、いくつかの特徴があります。


上体を起こしたまま寝る

決して体を横にして寝ません。

イスに腰掛けて脚を組んで寝ている人が多いように思います。


人が後ろを通るとビクッとなる

その驚き方が特別です。


「人が多くいる方向を向いて座っている」

見通せる場所を好み、例えば人通りの多い場所に座り、

行き交う人を前面にしています。また人と視線があっても動じません。


「蛍光灯の下に座っている」

建物内では蛍光灯、公園などでは街灯の下に座ります。


「場所に固執する」

彼らは警察官から注意をされて、一度はその場を立ち去っても、

2時間もすればそこに戻ってきます。

天井の高さと幻聴が関係あると思い込んでいる

天井をはがしたり、屋根板を外したりします。クルマもオープンカーにしたりと徹底的に天井や屋根の無い環境にするのです。

また洗面所やトイレのドアを外すタイプも存在します。

説得できない

近所に住んでいる人の場合、様々な人が説得に来ました。警察官、保健所の人、民生委員などです。ところが頑としてその説得を受け入れず、その場所に座り続けたのです。


どうして家の中で寝ないのか?


以上のような人々の存在はかなり前から知っていました。

しかしその理由が最近までわかりませんでした。

ところが警察官が注意しているところを偶然聞いて、その理由がわかりました。

それは「幻聴」だったのです。

幻聴とは統合失調症の精神症状の一つで、

「本人には人の声が絶えず聞こえるが、他人にはその声が聞こえない」

という症状です。

この症状で苦しんでいる人の中に

「家の中にいると幻聴が強く感じる。外に出ると幻聴が弱く感じる」

という人が存在します。

彼らが玄関前やクルマの中で過ごしているのです。

しかも幻聴が弱くなる場所を探し求めて、動き回ります。


奇妙な生活の末路はこんな感じ


図書館でいつも同じ場所に腰かけていた人がいました。

何と35年以上も毎日、そこに座っていたそうです。

ところが突然、独り言が始まりました。

近くで聞いてみたところ、物を盗られたようなことを繰り返し言っていました。

非常に気味が悪く、怖い状態で、周囲の席はすべて空席になっていました。

それからしばらくして、その人は図書館に来なくなりました。


また賃貸マンションの共用廊下にイスを出して寝ていた人の場合、

この人はすでに10年以上座っていました。

ところが、突然叫びはじめました。

当然警察が呼ばれ、保健所が来たりしました。


もっとも怖いのは隣人攻撃タイプです。

この人もイスを玄関前に置いて座っていましたが、執拗に隣人に対して嫌がらせをして、結局その隣人は引っ越しを強いられたのです。

幻聴を抱えたまま、しかも治療も受けず、他人の説得も効果なく、玄関前に座っていたり、車中泊になっている現実は驚くばかりです。

かれらは経済的には恵まれているようで、介入できるのは保健所くらいです。

一方で生活保護を受けている人は福祉事務所が介入できるという話です。


さてこのような奇妙な生活をしている人が、仮に半径100メートル以内に住んでいた場合、

私なら引っ越します。





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