テレビ番組を変えたある出来事
35年くらい前、土井たか子という政治家がいました。日本社会党の議員で独身、子供もいませんでした。 土井さんが社会党の委員長になると、女性たちから圧倒的な人気を得ました。 これを 「土井たか子ブーム」 と言います。 そして土井さんが率いる日本社会党は1989年参議院選挙で大躍進しました。 選挙後、ある政党が 「なぜ土井たか子さんは女性から人気を集めたのか?」 と分析を行ったのです。 その結果は意外なものでした。 女性たちが土井たか子さんを見ると 「幸福感に満たされるので、人気を集めた」とわかったのです。 具体的には以下の3つです。 「土井さんは○○だ。それに比べて私は○○じゃない。私は幸せだ」 「土井さんは独身だ。それに比べて私は結婚している。私は幸せだ」 「土井さんには子供がいない。それに比べて私には子供がいる。私は幸せだ」 ということです。 この影響は意外なところに現れました。 それはテレビ番組です。 この分析結果がある月刊誌に載ってから、 テレビ番組で明らかに○○枠が作られ、特に○○な女性芸人が多用されるようになったのです。 汐留のテレビ局はこの傾向が強く、日曜日の夜の番組は○○タレントばかり出ています。 ちなみに○○枠の女性タレントが結婚した途端、テレビから消えてしまいます。 つまり女性たちは「幸せな女は見たくない」ということです。 前述の3つの条件を頭に入れて、テレビを見ていると 条件を3つクリアしているタレントや 2つクリアしているタレント ばかりが出演していることに驚くばかりです。